NONOL VOL. シリーズ、ステージを音源として残すやり方
遊び場で歌われた歌が、どうやって記録になっていくのかをお話しします。

水曜日の午後5時。一日がそろそろ暮れていく時間ですね。今日は、NONOLがステージを扱うときの、ちょっと変わった癖をひとつ取り出してみようと思います。
NONOLは、審査も順位も脱落もない遊び場です。実力派のミュージシャンたちが、誰の顔色もうかがわずに思いきり歌える場所なんです。でも、そのステージをその日の夜で終わらせない仕掛けが、ひとつあります。それが、NONOL VOL. シリーズです。

ステージを音源として残すということ
NONOLには、ちょっと変わった癖があります。ステージで歌った曲をそのまま流してしまわずに、NONOL VOL. シリーズとして正式な音源にする、ということです。VOL. 76のCLAVE「Sign」、VOL. 77のsuits and slippers「Motungi(모퉁이)」、VOL. 78のNONOL Festa Compilationといった具合ですね。番号が一つずつ増えていって、今では89を超えました。
数字だけを眺めると、ただの長いリストのように見えます。でも一つずつ開いてみると、ある水曜日の空気、その日の声、そのステージを見守っていた人たちの雰囲気が、その中に入っているんです。スタジオで何か月も磨いたアルバムとは、少し手ざわりが違います。ステージの温度が冷める前に収めておいた記録に近いんですね。VOL. 78のように、いくつものステージを一つにまとめたコンピレーションもあるので、過ぎた季節をまるごと巻き戻して味わう楽しみもあります。NONOL STAGEとLIVEから生まれた声が、こうして一つずつ音源に移されていくうちに、遊び場の時間割が、そのまま一つの音楽アーカイブになっているというわけです。
そばに残るステージ
これがなぜうれしいかというと、遊び場のステージがその日で終わらずに、そばに残るからです。以前は、よかったライブにもう一度会うには、映像を最初から巻き戻さないといけませんでした。今は、音源をいつでも再生すればいいんです。通勤の途中でも、眠る前でも、ふとそのステージを思い出したときでも、再生ボタン一つで大丈夫です。

ステージというのは、もともと一度過ぎるとまた捕まえるのが難しいものですよね。画面の向こうで見ていた瞬間も同じです。VOL. シリーズは、「このステージを長く覚えていたい」という気持ちを、まるごと一つの仕組みにしてしまったものなんです。流れてしまえば忘れられやすいライブの一場面を、消えてしまう前に引き止めておくやり方、とでも言いましょうか。
評価も競争もなく歌われた歌を、ただ残しておくこと。誰がうまかったかで並べるのではなく、その日その場所に歌があったという事実だけを記録に残すこと。それが、NONOLという遊び場が音楽と向き合うやり方です。
発見ノート
- NONOL VOL. シリーズ=ステージで歌った曲を正式な音源としてリリースするアーカイブ
- 代表的なナンバリング:VOL. 76 CLAVE「Sign」、VOL. 77 suits and slippers「Motungi(모퉁이)」、VOL. 78 NONOL Festa Compilation
- ナンバリングは現在89を超えていて、今この瞬間も積み重なり続けています
水曜日の午後5時、今日も、遊び場に歌が届きました。次のVOL.には、また誰の声が収められるのか、一緒に待ってみませんか。
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NONOL 編集部
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