太陽と月が一緒に出た夜 — ONEWE「Neverland」
行方不明という言葉は、失ったという意味だけではありませんでした。

夜になると、昼のあいだに決めておいた位置が少しぼやけます。どこにいるべきか、何をするべきか、といったものが。そのぼやけは不安なだけのものではありません。位置が決まっていないあいだは、別の場所へ行くこともできるからです。
ONEWEが7月27日に出した曲は、そうして少しのあいだ位置を離れる話です。

行方不明というタイトル
曲のタイトルは韓国語で「私たちは行方不明」。英語では「Neverland」です。
行方不明はふつう、悪い知らせに添えられる言葉です。でも二つのタイトルを並べてみると、意味が変わってきます。どこにいるかわからなくなったというのは、見つけられない場所へ行った、という意味でもあるからです。ネバーランドはもともとそういう場所でした。地図にない位置です。
太陽と月が一緒にいる場所
ミュージックビデオはアニメーションです。絵本のような画面のなかで太陽と月が一緒に浮かんでいて、メンバーはピーターパンと探検家と人魚と森の守護者と妖精になります。
太陽と月が一緒に出るという設定が、この曲の核のように思えます。現実では二つのうちどちらかしか出ていません。昼か、夜か。両方を抱えた空は、時間が決まっていないという意味です。つまり、まだ何も終わっていない状態。
メンバーが引き受けた役どころも興味深いです。ピーターパン、探検家、人魚、森の守護者、妖精。5人ともどこかへ発つか、どこかを守る存在です。定住している役がひとつもないということが、この曲の立っている位置を語っています。
忘れたものを取り戻すやり方
この曲がやろうとしているのは、忘れていた無邪気さをもう一度取り出すことです。ただ、無邪気さという言葉は扱いが難しい。大人にその言葉を向けると、たいていは気恥ずかしさが返ってきます。
だからアニメーションを選んだのだと思います。実写で大人が妖精の衣装を着ると気まずいけれど、絵のなかでなら自然だからです。本心を言うために、あえて一枚まとうやり方。恥ずかしさを避けるためというより、恥ずかしさなしに言い切るためのものに近いです。
大人になって失うのは無邪気さそのものではなく、無邪気でも大丈夫だと信じる気持ちのほうかもしれません。そういう瞬間はいまも来るのに、そのたびに急いで通り過ぎてしまう。この曲はその瞬間をつかまえて、数分ぶんに引き伸ばしてくれます。
今夜は、こんなふうに
灯りはひとつだけ残して、画面はつけたままで。この曲は音だけで聴くより、絵と一緒に見たほうがよく届きます。
この曲が三部作の真ん中の章に置かれていることも、考えてみるとおもしろいです。点から出発して、まだ面には触れていない、移動の途中の位置。行方不明という言葉は、その位置によく合います。発ったけれど、まだ着いてはいない状態ですから。
そして今日どこにいたのかを、少しのあいだ忘れてみてください。明日また元の場所に戻ればいいのですから。何時間か地図から外れていても、何も起こりません。今夜だけは、私たちは「Neverland」。
원위ONEWENeverland우리들은행방불명밴드밤에세이
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参照した記事
- 1.[1theK (원더케이) (YouTube)] [MV] ONEWE(원위) _ Neverland(우리들은 행방불명) ↗
- 2.[allkpop] ONEWE continue point-line-plane series with '線 : The Wake' ↗

NONOL 編集部
NONOLマガジン編集部。いい曲を先に聴いて、手渡します。
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