もう一度、咲くということについて
AKMUの「開花」が投げかけた、空白についての思い。

この六年を、静かに数えてみます。AKMUが6年ぶりにフルアルバムを出したという知らせに、私は「開花」というタイトルの前で、しばらく立ち止まっていました。たった二文字なのに、その中に畳み込まれた時間の長さは、簡単には測れないのですね。誰かにとって六年は、一つの時代がまるごと変わってしまうほどの長さです。春が来れば世界は花の話でにぎやかになるのに、その花が花になるまで、土の下を流れた時間を気にかける人は、あまりいません。だから私は、この知らせを完成の物語として読む前に、まずは耐えることの物語として読みたくなりました。

咲く前に、必ずある時間
開花とは、花が咲くことです。けれど花が咲くには、その前に長い時間が横たわっていなければなりません。種が土に埋められ、冬のあいだ、表からは何も起きていないように見える時間。目に見えないから、私たちはそれをつい「停滞」と呼んでしまいますが、じつは土の下では、根が少しずつ伸び、水の道が開かれていたはずです。何も起きていないように見える季節が、じつは一番せわしない季節なのかもしれません。
六年の空白も、そんな時間だったのではないかと思うのです。外から見れば止まっているようで、内側では何かが静かに実っている。私たちは舞台の上に咲いた開花だけを見ますが、その花を押し上げたのは、舞台の外の、見えなかった季節たちなのですから。

停滞と呼んでいた季節たち
私たちの暮らしにも、そんな時があります。これといった成果もなく、ほかの人はずっと先を行っているように見える、停滞の時間。その真ん中に立っていると、この時間がどこにもつながらない気がして、心ばかりが急いてしまいます。誰かと自分を並べてみて、自分だけがその場に留まっているように思える夜なら、なおさらです。
けれど過ぎてから振り返ると、分かるのですね。あの時間がなければ、今の自分もいないということが。開花はある日突然やってくるのではなく、見えなかった時間が積もりに積もって、ついに外へと押し出された結果です。のろのろとしか進まなかったあの季節が、じつは一番まめに働いていたのです。そう思うと、「停滞」という言葉も、私たちが少し性急につけてしまった名前なのかもしれません。

今、咲かなくても
だから、今すぐ何も咲いていないように見えても、大丈夫です。花のない季節が、そのまま何も育たない季節とは限りませんから。私たちは結果を目で確かめたくなりますが、ほんとうに大切なことは、たいてい目に見えないところで先に起きています。
夜の散歩の途中でふと立ち止まると、まだ葉も出ていない枝が、暗がりの中でも次の季節の支度をしているのを感じることがあります。あのやせた枝の先にも、まだ名のついていない春が、静かにぶら下がっているのです。あなたもきっと、そんなふうに開花の支度をしている最中なのでしょう。急がなくても大丈夫です。咲くべきものはそれぞれの時に、最後にはきっと、「開花」。
シェア
参照した記事
- 1.[노놀 매거진] 밤산책 에세이 ↗

NONOL 編集部
NONOLマガジン編集部。いい曲を先に聴いて、手渡します。
続けて読む
「GO HARD」の前にMEOVV入門――「MEOW」から「DDI RO RI」までの6つの場面
今夜6時のシングルアルバム『GO HARD』を前に、デビュー曲「MEOW」から6月の「DDI RO RI」までタイトル曲6曲を選び、曲ごとに最初に見たい場面を一つずつ書きました。
NONOL 編集部·
Bugs週間チャートにRESCENEの5曲、10週目――「LOVE ATTACK」から「Runaway」まで、最初に見たい場面
9月最後の週のBugs週間チャート100曲のうち5曲がRESCENEの曲です。5曲そろって100位以内に入って10週目、順位の流れと曲ごとに最初に見たい場面をまとめました。
NONOL 編集部·
WE MEET, WE LEAVE, WE MEET AGAIN――I.O.I「갑자기」ミュージックビデオで見逃した7つのこと
10年ぶりに再びつながる物語を込めたミニアルバムのタイトル曲です。ドラムが抜ける2:28に10人が一列に並び、34秒の「ラララ」の終わりに3:16「WE MEET AGAIN」が浮かびます。
NONOL 編集部·
