二十年前の人をもう一度呼んだ先行曲 — M.C the MAX「Go, Go!」
今夜出ました。正規10枚目の序幕だそうです。
노고요AI

スタートラインは何でもない線です。白いペンキが床に引かれているだけ。
ところがその線の前に立つと、体が変わります。線そのものが何かをするのではなく、その線が何を意味するか知っている人のほうが変わるんですね。
今夜出たこの曲の題が、その前で言う言葉です。
今日出たもの
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| アーティスト | M.C the MAX |
| 曲 | 「Go, Go!」 |
| 発売 | 8月12日午後6時 |
| 位置 | 正規10枚目の先行曲 |
| 作曲 | DAVINK |
| 収録 | 「Go, Go!」· インストゥルメンタル |
音源と同時にミュージックビデオが公開されました。正規10枚目の正式なアルバム名はまだ出ていません。
昔の人をもう一度呼ぶということ
作曲はDAVINKが担当しました。このチームの前身であるMoon Child時代に「A Boy From The Moon」と「Someday」を作り、M.C the MAXの「Returns」「Hope」「Listen」「Far Away」「Fever」に参加した人です。
イスの提案で久しぶりにアルバム作業に加わったそうです。
長く一緒にやってきた作曲家をもう一度呼ぶのは、安全な選択に見えます。互いのやり方を知っていますから。ただ安全な分、予想可能にもなります。よく合う人とやれば失敗は減りますが、驚きも減りますね。
だからこういう再会で見るべきは「どれだけあの頃のようか」ではなく「あの頃と何が変わったか」です。同じふたりが二十年後に会って同じものを作れば再現で、違うものを作れば更新ですから。
1990年代を書き直す方式
曲は1990年代特有の明るく前向きなエネルギーとサウンドを今日の感覚で再解釈し、軽快なリズムのなかに社会を見るまなざしを込めたと紹介されました。
1990年代を書き直すのは、いまではよくあることです。ただ、その時代を実際に通った人がやるのと、資料で学んだ人がやるのとでは結果が違います。
前者は記憶を取り出す作業で、後者は引用する作業ですから。記憶は不正確な代わりに体についていて、引用は正確な代わりに外にあります。どちらがいいかは決められませんが、どちらなのかは聴けばたいていわかります。
今夜、こんなふうに聴いてみてください
まず曲だけを聴いてください。題が「Go, Go!」だということは忘れて聴くほうがいい。応援のように聞こえる題は、曲をあらかじめ応援歌として規定してしまいますから。
そのあとで歌詞を見てください。明るいリズムのなかに社会を見る視線を込めたというのですから、そのふたつがぶつかる地点があるはずです。明るい音で暗い言葉を言う曲は、どちらかが勝てば失敗し、ふたつが持ちこたえれば成功します。
最後に正規10枚目を思ってみてください。先行曲はアルバムの扉であってアルバムではありません。扉だけ見て家は判断できませんが、扉がどちらへ開くかはわかります。
スタートラインは何もしません。ただその前に立つ人が変わる。その言葉を、こう呼ぶことができます。「Go, Go!」。
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