七人で作ったシングルの題が「7」です — URBAN ZAKAPA「Blue Diamond」
おととい出ました。二曲とも一人で書かれています。

ブルーダイヤモンドは希少です。希少とは高価という意味でもありますが、比べる相手が少ないという意味でもあります。
比べるものがなければ基準もありません。どれだけ良いかを言うには何より良いかを言わねばならないのに、その何かがないのですから。
おととい出たこのシングルのタイトル曲の題が、その石です。

二曲のシングル
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| アーティスト | URBAN ZAKAPA |
| アルバム | シングル「7」 |
| 発売 | 8月11日午後6時 |
| 収録 | 「Blue Diamond」·「Unboxing」 |
| 作詞・作曲 | Jo Hyun Ah(二曲とも単独) |
| 前作 | 2025年11月EP「Stay」 |
Jo Hyun Ahが二曲の作詞・作曲を一人で手がけ、編曲とプロデュースはもちろん、サウンドデザイン・シンセプログラミング・デジタルエディティングまで担当したそうです。
一人で書いた作品に「7」と付けるとき
二曲を一人が書いたのに、アルバムの題は「7」です。所属事務所の構成員七人が一緒に完成させたという意味だと紹介されました。
曲を書いた人はひとりで、題が指すのは七。作った人と作られたもののあいだに、あと六人が入っているわけですね。
音楽でこの隔たりはいつもあります。クレジットに名前が載る人数と、実際に結果へ手が届いた人数は違いますから。たいていその隔たりは語られずに済まされるのに、このアルバムはそれを題に上げました。一人で書いた作品の表に、七と書いてあるのです。
希少さを自分にたとえる方式
タイトル曲は希少な宝石を個人の固有さにたとえたそうです。世の基準から離れて自分の速度で行こうというメッセージですね。
こういうメッセージはよくあります。ただ宝石にたとえた瞬間、ひとつが付いてきます。宝石の希少さは値で測られるという点です。希少だから高価なのと、希少だからひとりなのは、同じ言葉を使う別の状態です。
二曲目の題が「Unboxing」なのも、だから面白い。箱を開ける行為は物を初めて見る瞬間で、いまではそれ自体がひとつの形式になりました。共に過ごした瞬間を箱の中の物のようにしまっておいて、あとでまた取り出すという内容だそうです。
宝石と箱。ひとつは値が付けられ、ひとつは付けられない。二曲がそうして対をなします。
今夜、こんなふうに聴いてみてください
二曲を続けて聴いてください。二曲だけなので十分もかかりません。短いアルバムでは順序がそのまま構造です。
ローファイとチルの感性を取り入れたそうなので、音のざらついた質感をわざと残した部分があるはずです。そこで削り落とさなかった理由を考えてみてください。整えられるのに置くことと、整えられないことは、結果が同じでも別の行為ですから。
そのあとで箱をひとつ思い浮かべてください。開けずに置いたものではなく、開けてまた閉じたもののほうを。もう一度取り出すというのは、初めて見ることではなく二度目に見ることですから。
希少なものは比べる相手がいないから希少です。その状態を、こう呼ぶことができます。「Blue Diamond」。
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NONOL 編集部
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