慰めで始まり、火を灯して終わります — MIGYO ステージ・フルバージョン
4曲。最初の曲は他者に向かい、最後の曲は自分に向きます。

3行まとめ
- NONOL STAGE に MIGYO(미교)のフルバージョンが公開されました。
- 4曲は「힘겨워하는 아이들을 위하여」(Himgyeowohaneun Aideureul Wihayeo)、「Stay」、「좋아졌나봐」(Joajyeonnabwa)、「불꽃을 태워」(Bulkkocheul Taewo) です。
- 最初の曲は他者に向けた言葉で、最後の曲は自分に向けた言葉です。

4曲の並び
| 順番 | 曲 |
|---|---|
| 1 | 힘겨워하는 아이들을 위하여 (Himgyeowohaneun Aideureul Wihayeo, 2023) |
| 2 | Stay |
| 3 | 좋아졌나봐 (Joajyeonnabwa) |
| 4 | 불꽃을 태워 (Bulkkocheul Taewo) |
向かう先が変わります
1曲目のタイトルには「위하여(〜のために)」という言葉が入っています。献辞に使う言い方で、誰のための歌なのかがタイトルで示されています。つらい思いをしている子どもたち、つまり自分以外の人がすでにタイトルの中に入っているわけです。
2曲目の「Stay」は命令形です。相手はまだいますが、今度は引き留める側にまわります。1曲目が差し出す言葉だったとすれば、2曲目はつかまえる言葉です。
3曲目の「좋아졌나봐」で向きが反転します。主語が自分に戻ってくるんです。しかも「-나봐」は、自分の気持ちなのに確信が持てないときに使う語尾です。「好きだ」ではなく「好きになったみたい」に近い言い方ですね。人に差し出していた言葉が、自分の内側をのぞきこむ言葉に変わります。
最後の「불꽃을 태워」(炎を燃やして)はまた命令形ですが、今度は相手がいません。タイトルだけでは誰に向けた言葉なのか分からず、だからこそ自分に向けた言葉として読めます。
カバーから始まった人
MIGYO の名前が知られるきっかけは、ユン・ジョンシンの「좋니」(Jonni) にアンサーソングの形で重ねたカバーでした。人の曲に答える形からの出発だったわけです。
アンサーソングは原曲がなければ成立しません。自分の位置を原曲の隣に置いてから始めるやり方です。そこから出発した人が、自分の名前で4曲の並びを組むとき、最後を相手のいない命令形で締めるというのは、目を留めておきたいところです。
バラードで知られていますが、いろいろなジャンルを試してきましたし、日本語をはじめとする他言語のコンテンツで海外のリスナーとも交流を続けています。
今日はこんなふうに
4曲を順番に聴いてみてください。向かう先が外から内へ一度折り返す地点が、3曲目です。そこで声の力の入り方がどう変わるかを聴いてみてください。
そのあとは、1曲目と最後の曲だけをつなげて聴いてみてください。「위하여」と「태워」がすぐ隣り合うと、あいだにあった2曲が何をしていたのかが見えてきます。
今日も、遊び場に歌が届きました。
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NONOL 編集部
NONOLマガジン編集部。いい曲を先に聴いて、手渡します。
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