2分57秒で低音が抜け、9秒のあいだ旋律が一本だけ残る
カチサンの『約千年前』が昨日出ました。今年3枚目のシングルです。


昨日出ました。カチサンの『約千年前』。3分44秒です。
始まりに準備動作がありません
0分00.30秒に音が出ます。その直前までは digital silence です。
ところが0.1秒後の0分00.40秒にはもう最大レベルです。同じ瞬間に20〜150Hzの低音比率が2%から39.8%に上がります。フェードインもカウントインも現場音もありません。2フレームでバンドが全部入っています。
テンポは171BPM。2拍で数える体感だと86BPMくらいです。3つの区間を別々に測ったら、キックの間隔の中央値がすべて0.350秒でした。3分44秒のあいだ一度も揺れません。
そして2分56.8秒
この曲の事件はここ一つです。
2分56.70秒に−11.3dBだった低音が、2分56.80秒に−29.4dBになります。**1フレームで18.1dBです。**比率でいえば12.4%から1.7%へ。
残るのは旋律一本だけです。ピッチを追うとF3(175Hz)から始まり、E3–C4–G3–F#3–A#3–A3–G3–F3–D3–C#3を通って、またG3–A3–G#3へ上がります。175〜265Hzのなかだけを動く単旋律です。0.2秒以上保たれる音が16個あります。
もう一つ面白いことがあります。**音がいちばん広くなるのもこの区間です。**左右の幅を測ると1番のAメロ(0:12〜0:24)が−12.9dBで曲中いちばん狭く、低音が抜けたこの区間が−5.7dBでいちばん広い。7.2dBの差です。床を外した場所で幅が開きます。
復帰は二段階です。3分05.90秒に低音が一度顔を出し、3分06.00秒に大きく一発入ります。ところが3分06.10〜06.40秒がまた空いて、3分06.50秒から座り直します。空いていた時間は9.2秒、完全に戻るまでは9.7秒です。
今年の3枚のなかでは初めてのこと
クレジットにバンドの外の人がひとりいます。Trumpet — Q the trumpet。
今年の3枚を並べてみました。『騒音ではないもの』(2月27日)と『未完 & 反復』(6月4日)は演奏クレジットにメンバー以外がいません。この『約千年前』にだけひとりいます。3枚とも流通も企画も同じなので比較が成立します。
カチサンは3人組です。キム・ジンホ(ギター)、ハン・テイン(ボーカル)、チェ・ソンヨン(ベース)。ドラムのキム・ジュヒョクは2024年から全発売作にクレジットがありますが、メンバー表記には入りません。作詞ハン・テイン、作曲ハン・テイン・キム・ジンホ、編曲は3人です。
発売間隔も規則的です。2月27日から6月4日が97日、6月4日から9月14日が102日。
ミュージックビデオはありません
今年出した3枚とも映像なしで音源だけです。最後のミュージックビデオは昨年8月28日の『表情や仮面なんか』でした。13か月になります。
だから聴くしかありません。そしてそれがこの曲には合っています — 2分56.8秒のあの出来事は、見るものがあるとむしろ分散しますから。
終わりも扉を閉めるように切ります
3分41.70秒まで−9.5dBでそのまま演奏していて、3分41.80秒に−19.3dB、3分41.90秒に−36.0dB、3分42.00秒に−40.0dB。**0.2秒で切るハードストップです。**フェードアウトがありません。
始まりが2フレーム、終わりが0.2秒。扉を開けるように開けて、扉を閉めるように閉じます。
イヤホンで聴いてください。2分56.8秒のあの空白は左右が開くのが核心なので、スピーカー一つでは何が起きたのか半分しか聞こえません。
とにかく一度、聴いてみて。2分56秒まで行けばいいのです。
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- 1.[벅스] 까치산 '약 천 년 전' 발매 ↗

NONOL 編集部
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